【日本株】先週の出来高が急増した5銘柄!暴落相場で何が起きた?

政治経済
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2026年11月第1週、日本株市場は大きく揺れました。

11月6日(金)の日経平均株価は、なんと前日比3,643円13銭安!

終値は57,434円77銭となり、AI・半導体関連株を中心に売りが広がりました。

「こんなに下がったら、もう株なんて怖くて買えない!」

そんな声が聞こえてきそうですよね。

でも、ここで注目したいのが「出来高(できだか)」です。

出来高とは、株がどれだけ売買されたかを示す数字のこと。

実は、株価が大きく下がっているときほど、この出来高から投資家の動きが見えてくる場合があります。

今回は、2026年11月2日〜6日の直近取引週を対象に、出来高が活発になった日本株から注目の5銘柄を厳選しました。

NTT、オンコセラピー・サイエンス、キオクシア、ソフトバンクグループ、三菱重工業。

なぜこれほど売買されたのでしょうか?

そして、大量の取引があった株は、これから上がるのでしょうか?

数字と企業の発表をもとに、一緒に見ていきましょう。

1. 先週の日本株は何が起きた?出来高が急増した背景

1-1. 日経平均が週間で約9.3%下落!

まずは、先週の日本株市場を振り返ってみましょう。

日付日経平均終値前営業日比
11月2日(月)63,081.86円-208.25円
11月3日(火)休場文化の日
11月4日(水)62,188.63円-893.23円
11月5日(木)61,077.90円-1,110.73円
11月6日(金)57,434.77円-3,643.13円

前週末の10月30日から11月6日までの下落幅は5,855円34銭。

週間下落率は約9.25%でした。

特に11月6日は、米国株の急落やAI関連投資の先行きに対する警戒感を背景に、幅広い銘柄が売られました。

株式市場では、株価が大きく動くときに出来高も増えることがあります。

利益を確定したい人、損失を抑えたい人、安くなった株を買いたい人。

さまざまな思惑がぶつかるためです。

1-2. 今回注目した日本株5銘柄

今回選んだ5銘柄の週間出来高と株価の変化を比較しました。

銘柄週間出来高前週比・1日平均週間株価騰落率
NTT(9432)約12.93億株+69.0%-7.6%
オンコセラピー(4564)約10.15億株+36.3%-11.1%
キオクシア(285A)約5.79億株+59.3%-36.8%
ソフトバンクG(9984)約2.38億株+22.3%-20.8%
三菱重工業(7011)約1.93億株+145.8%-14.7%

※2026年11月2日〜6日の4営業日を集計。比較対象は10月26日〜30日の5営業日です。営業日数が異なるため、出来高の増減率は1日平均で比較しています。

※株価騰落率は10月30日終値から11月6日終値まで。小数点以下を四捨五入しています。

※本記事の5銘柄は出来高増加率・取引規模・ニュース性を踏まえた独自選定で、全上場銘柄の週間出来高上位5社という意味ではありません。ETFは対象外です。

ここで少し意外なことが分かります。

5銘柄すべてで1日平均の出来高が前週を上回っているのに、株価はすべて下落しています。

つまり、出来高が増えることと株価が上がることは、まったく別の話なのです。

2. 先週の日本株で出来高が注目された5銘柄

2-1. NTT(9432)|約12.9億株の売買!決算後に何が起きた?

NTTは今回、週間出来高が最も多かった選定銘柄です。

11月6日の終値は160.2円。

同日の出来高は3億3,918万3,900株でした。

さらに11月4日には、4億4,528万5,900株もの売買がありました。

この日に注目された企業材料が、NTTの2026年度第2四半期決算です。

発表内容によると、前年同期と比べて営業収益は増加したものの、営業利益と純利益は減少しています。

  • 営業収益:前年同期比8.7%増
  • 営業利益:前年同期比12.2%減
  • 親会社帰属中間利益:前年同期比16.0%減

つまり、売上高に相当する収益は伸びているのに、利益は減少していたのです。

「売上は増えたのに、どうして利益が減ったの?」

そんな疑問が浮かびますよね。

企業は売上が伸びても、コストの増加などによって利益が減ることがあります。

投資家は売上だけでなく、将来どれだけ利益を生み出せるかを重視します。

今回、決算後の株価下落と出来高増加が同時に起きたことは、業績への評価や市場全体の売り圧力を考えるうえで重要な材料です。

ただし、出来高だけから決算への失望売りが何株あったかまでは判断できません。

今後は利益率が改善するかどうかが注目されそうです。

2-2. オンコセラピー・サイエンス(4564)|株価16円なのに10億株超!

続いては、がん関連の研究開発などを手がけるオンコセラピー・サイエンスです。

11月6日の終値は16円。

なんと、この週の出来高は約10億1,458万株に達しました。

「16円の株がそんなに売買されたの!?」

ちょっと驚いてしまいますよね。

ここには、低位株ならではの特徴があります。

低位株とは、株価の水準が比較的低い銘柄のことです。

例えば株価16円なら、100株の株価合計は1,600円です。

一方で、株価1万円の銘柄は100株で100万円になります。

同じ100株でも、取引される金額には大きな差があるのです。

そのため、低位株では大量の株数が売買されても、売買代金が必ずしも大きいとは限りません。

さらに、16円の株が17円になると、上昇率は6.25%。

たった1円の値動きでも、割合では大きな変化になります。

11月6日の取引終了後には、同社が2027年3月期第2四半期の決算を発表しました。

中間期の売上高は前年同期比22.3%減、最終損益は約5億7,400万円の赤字でした。

赤字幅も前年同期から拡大しています。

なお、この決算は17時に発表されたため、同日の日中の出来高増加を決算発表の結果として説明することはできません。

大量の売買だけを見て「人気があるから安心」と考えるのは禁物です。

2-3. キオクシア(285A)|週間約37%安!それでも出来高が膨らんだ理由

今回、株価の下落率で特に目立ったのがキオクシアホールディングスです。

半導体メモリー関連事業を展開する企業として、AIやデータセンター関連の需要も注目されています。

しかし、11月の第1週は厳しい展開となりました。

日付終値
10月30日13,470円
11月2日11,345円
11月4日10,735円
11月5日9,324円
11月6日8,511円

わずか1週間で約36.8%の下落です。

しかも11月6日の出来高は約1億6,976万株。

同日の売買代金は約1兆4,148億円に達しました。

これは、出来高を株数だけで比較してはいけないことを示す好例です。

NTTは同日約3億3,918万株が売買されましたが、売買代金は約546億円でした。

キオクシアは株数でNTTを下回っていても、取引金額では大きく上回っていたのです。

同社は10月30日に決算を発表しており、利益の大幅増加という好材料がありました。

それでも、投資家が今後の成長や利益見通しをどう評価するかは別問題です。

さらに米国のハイテク株安や、AI関連投資に対する懸念も重なりました。

ここで重要なのは、株価が大幅に下落したからといって、自動的に割安になったとは限らないことです。

次の相場では、反発するかどうかを決めつけず、出来高の変化と値動きをセットで確認したいですね。

2-4. ソフトバンクグループ(9984)|AI関連の売りが直撃!週間約21%安

ソフトバンクグループは、AI関連投資への期待とリスクが株価に反映されやすい銘柄の一つです。

11月6日の終値は3,549円。

前営業日から10.83%下落しました。

10月30日の終値4,481円と比較すると、週間では約20.8%安です。

出来高も11月6日だけで約7,451万株となりました。

背景には、米国市場でのハイテク株急落やAI関連投資の収益性に対する警戒感があります。

AI関連の成長市場は将来性が期待される一方、巨額の投資がいつ利益として回収されるのかという問題も抱えています。

成長への期待が大きいほど、その前提が揺らいだときに株価が大きく動く可能性があります。

さらにソフトバンクグループは、11月10日に2027年3月期第2四半期決算を発表する予定です。

つまり、急落した直後に重要な決算イベントが控えている状況です。

「そろそろ反発するかも?」

そう思いたくなる場面ですが、決算内容によっては値動きがさらに大きくなる可能性もあります。

決算前に買うのか、内容を確認してから判断するのか。

この違いは投資リスクを大きく左右します。

2-5. 三菱重工業(7011)|好決算と自社株買いでも株価下落!

最後は三菱重工業です。

今回の5銘柄の中で、出来高の増え方が特に大きかった銘柄です。

1日平均の出来高は前週比で約146%増加しました。

11月6日の終値は2,912.5円。

前営業日比4.57%安でした。

実は同日、三菱重工は2026年度第2四半期決算を発表しています。

企業発表によると、上半期の事業利益は2,493億円となり、前年同期から777億円増加しました。

さらに通期業績予想の上方修正や、自社株式の取得・消却も発表しました。

普通なら、好材料として期待されそうですよね。

ところが、株価は下落したまま取引を終えたのです。

なぜでしょうか?

考えられる要因には、市場全体の急落、業績改善がすでに株価に織り込まれていた可能性、利益確定や損失回避の売りなどがあります。

また、同社は特定プロジェクトの製品保証費用に関する損失計上も公表しています。

ただし、これらのどの材料が何円の下落につながったかを断定することはできません。

ここに株式投資の面白さと難しさがあります。

好決算だから上がるとは限らない。

悪材料があっても、予想ほど悪くなければ上がる場合がある。

株価を動かすのは、企業業績だけではなく、投資家の期待との違いや市場環境でもあるのです。

3. 出来高が増えた株は買い時?見落としやすい3つのポイント

3-1. 出来高の増加だけでは上昇を予測できない

株式投資で勘違いしやすいのが「出来高が増えたから、これから株価が上がる」という考え方です。

出来高は、取引が成立した株数を示しています。

必ず買い手と売り手が存在するため、出来高だけで買いが優勢だったのか、売りが優勢だったのかを判断することはできません。

重要なのは、そのとき株価がどう動いたかです。

株価の動き出来高の動き考えられる状況
上昇増加買い需要の強まり
下落増加売り圧力や投げ売り
上昇減少買いの勢いが限定的な可能性
下落減少売買参加者が減っている可能性

この表はあくまで基本的な考え方です。

例えば、大きく下落した日に出来高が急増した場合、大量の売り注文が出ていた可能性があります。

でも、その売りを新しい買い手が吸収していた可能性もあります。

翌日に反発するか、さらに下落するかは、その時点では分かりません。

3-2. 出来高が増えても下げ止まらない理由

株価が下がっているとき、「これだけ売られたなら、もう下がらないでしょう」と考えてしまうことがあります。

しかし、相場には売りたい人がまだ残っている可能性があります。

例えば、株価1,000円で購入した人が800円まで下落したとします。

その人が損失を確定せず保有していた場合、株価が850円へ反発すると「少し戻ったから売ろう」と考えるかもしれません。

こうした売りが重なると、反発しても上値が重くなることがあります。

反対に、売りが一巡し、新しい買い注文が継続して入れば反発する場合もあります。

つまり大切なのは、出来高が多かったという過去の事実だけではなく、その後の売買の変化なのです。

3-3. 株数だけでなく売買代金にも注目!

もう一つ確認しておきたいのが、売買代金です。

例えば次のような2銘柄があったとします。

項目A銘柄B銘柄
株価10円5,000円
出来高1,000万株100万株
概算売買代金1億円50億円

※株価が一定だったと仮定した単純計算です。

A銘柄の出来高はB銘柄の10倍。

ところが、売買代金はB銘柄の方が50倍も多いのです。

これでは、出来高の株数だけで「どちらが注目されているか」を比較するのは難しいですよね。

株数が多いこと、金額が大きいこと、普段より売買が増えていること。

この3つは分けて考える必要があります。

4. 来週の日本株はどうなる?出来高から確認したいこと

4-1. 11月9日からの相場で注目するポイント

11月6日は日本株全体が大きく下落しました。

こうした急落相場の翌週は、買い戻しによる反発が起きる可能性もあります。

一方で、売り圧力が残っていれば下落が続く可能性もあります。

そこで注目したいのが、次の3点です。

  1. 寄り付き後に株価がどの方向へ動くか
  2. 出来高が急落時より増えるか、減るか
  3. 反発した場合に売り注文をこなせるか

例えば、急落した銘柄が翌朝に上昇しても、すぐに売りが増えて下落する場合があります。

反対に、売りを吸収しながら株価が持ち直す場合もあります。

特に短期売買では、前日の終値だけで判断するより、寄り付き後の出来高や値動き、板情報を確認することが重要です。

4-2. ソフトバンクグループの決算にも注目

来週の重要イベントの一つが、11月10日に予定されているソフトバンクグループの決算発表です。

AI関連投資の評価や財務状況について、投資家がどのような判断を示すかが注目されます。

ただし、決算の数字が良かったから必ず株価が上がるわけではありません。

市場が事前にどの程度の業績を期待していたかも影響します。

今回の三菱重工業の動きからも、そのことが分かります。

4-3. 反発狙いで注意したいこと

急落した株を見ると、以前の高値に戻ることを期待したくなります。

しかし、以前の株価に必ず戻るという保証はありません。

特に大きな材料が発表された後は、企業に対する評価そのものが変わっている可能性があります。

購入前には、なぜ下がったのか、何をきっかけに反発すると考えるのか、その見立てが外れたらどうするのかを整理しておくと判断しやすくなります。

安くなったという理由だけで買うよりも、値動きに根拠を求めることが大切です。

5. 日本株の出来高についてよくある質問とまとめ

5-1. 出来高が多い株は人気株なの?

必ずしもそうではありません。

出来高が多い理由には、好材料への期待だけでなく、悪材料による売りや短期的な投機売買もあります。

また、株価が低い銘柄は売買株数が大きくなりやすいため、売買代金や通常時の出来高との比較も必要です。

5-2. 出来高が急増した翌日は株価が上がる?

出来高が急増したという理由だけで、翌日の上昇は予測できません。

大きな下落とともに出来高が増えた場合、さらに売りが続くこともあれば、売りが一巡して反発することもあります。

出来高と株価の位置、企業の発表、市場全体の動きをあわせて考えることが重要です。

5-3. 初心者は出来高ランキングをどう使えばいい?

出来高ランキングは、売買が活発だった銘柄を見つける入口として役立ちます。

気になる銘柄を見つけたら、普段の出来高との違い、株価の方向、直近の決算やニュースを確認してみましょう。

ランキングに入っていること自体は、購入を勧める理由にはなりません。

5-4. まとめ|出来高が教えてくれるのは「人気」だけじゃない!

2026年11月2日〜6日の日本株市場では、株価の大幅下落と出来高増加が同時に起きた銘柄が目立ちました。

NTTは決算後に売買が活発化。

キオクシアは大幅な株価下落と巨額の売買代金が注目されました。

ソフトバンクグループはAI関連投資を巡る警戒感が株価の重荷となり、三菱重工業は業績の上方修正や自社株買いの発表があっても下落しました。

そしてオンコセラピー・サイエンスは、株価が低い銘柄の出来高をどう評価するかという問題を示しています。

今回の5銘柄から分かるのは、出来高が増えたという事実だけでは、投資家の判断を読み切れないということです。

大量の売買があったときこそ、株価の動きや企業の材料を確認する必要があります。

株式投資で本当に知りたいのは、過去に何株売買されたかだけではありません。

その売買が終わった後、次にどんな投資家が、どの価格で買おうとするのか。

出来高は未来を教えてくれる魔法の数字ではありませんが、相場の変化を読み解くための大切な手がかりなのです。

※掲載データは2026年11月6日取引終了時点。この記事は市場情報の整理を目的としており、特定銘柄の売買や将来の株価を保証するものではありません。

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